モネの展覧会を見てきました。
豊田市博物館
私は家族の車で行きましたが、公共交通機関が結構不便な場所にあります。
ホームページには名鉄利用のアクセスが一番上に書かれてましたが、(名鉄がスポンサー?)
名古屋からなら中央線高蔵寺のりかえ→愛環で行くのがシンプルな気がします。
豊田市はトヨタ工場で栄えてますがかなり山も多いです。
車で行くと道沿いに廃業した喫茶店みたいなのが結構あって萌えました笑
ちなみに車で退勤時間とぶつかると地獄ですので早めの脱出がおすすめ。

専用駐車場(無料)から入口を見たところ。
詳しくありませんがお城みたいな櫓?があります。
鬱蒼とした木々を抜けると

水が豊富な広場とモダンな建物がオシャレ。
停まっている車は許可車両のかき氷屋さんで、中に一般車は入ることはできません。
この日は雨だったからお商売大変だったかも。

大きなモネ展の看板。
カメラの画角には納めるのが難しいですが、大きな空間を利用して迫力がありました。
この贅沢な空間の使い方は都会の美術館ではなかなかないかも?

近寄ったところ。
この日、雨の平日午後でしたので人はそんなに多くありませんでした(でも予想していたよりはかなり多かったさすがモネ)
混雑するときは観覧時間制限があるようなことが書かれてました。

展示室の入口。ロープがたくさんはられてましたがこの日は待たずに通過。
この先は”一部以外”撮影禁止です。
私とモネ
私自身、モネは印象派の中でもかなり好きな画家です。まっ、みんな大好きだと思うけど。
私は昔視力が弱く、絵を描くのにかなり不自由していたのですが、モネも目が悪いと聞いて勇気づけられたものです。(手術で今は2.0、老眼はあるけど・・・笑)
そして、大学のときに美術研修(私は大学は教育学部美術家)でヨーロッパに行き、オルセー美術館でモネの作品をいくつか見て感激しました。
モネ美術館は行かなかった。遠かったからかな?
特に好きな作品は「ルーアン大聖堂」と「傘をさす女」。
どうしたらこんな絵が描けるのだろうと、、でもあの頃はあまり真剣に考えていませんでしたね。
私は自分が絵を描くことについては、早々にあきらめていたので。
もっぱら(うっすら)評論家になろうと勉強していました。それで一応画廊に就職したけどね、、、
モネ 睡蓮のとき
今回の展示は睡蓮にテーマを絞ったもの。
水辺やモネの庭の作品だけです。
事前に特設ホームページで作品リストを見て、そんなに作品数ないのかしらと思ったのですが、なんのなんの、充実していました。
それと、習作が多かったですね。完全に習作なのと、これって完成なのか?と思うものも。
基本的にモネって、大雑把な筆致で、”印象派”という”皮肉”の原点となった作家の一人。
心の赴くまま、自分の脳内で捉えた色だけを追って、どうりゃぁああああという筆使いで描く。
もちろんちゃんとアカデミックな美術教育を受けてきたからこそなせる色彩感覚・形態感覚。そこに目が悪い、ゆえに細部が見れないという”長所”が加わってできた画風なんでしょうね。
作品のサイズがかなり大きく(輸送コストすごかったろうな~)見応えたっぷり。
近づいて地塗りや絵の具の色、筆致を見るとぐちゃぐちゃ、あちこち塗り残し、端まで塗ってないなのに、離れてみると見える!見えるゾ!素敵に
私はとっても雑な人間なおで、学生時代うおりゃああああって感じで絵を描いて、塗り残しとかも結構ある画風?でした。
でも先生に言われてました「雑と大胆は違う、お前のは、雑!!!」
一部、写真撮影可能
どういう基準なのかわかりませんが、一エリア撮影可能でしたので、撮影できる絵はすべて撮影してきました。
自分の記憶メモようなので、綺麗には取ってませんあしからず。

写真では、いい色は出ないですね。
この深い紫色と赤い花、夜の睡蓮の池。

上記の一部拡大。なんの絵の具使ってるのかなー。
濁った緑色の中に青や赤が輝く。

ああ~いい色だなぁ、夜、月明かりに輝く柳?
キャンバスは端まで塗られていないので、地塗りがチュラル色なのがわかります。

筆致の勉強のために、上の絵のアップ。ほれ、何描いてあるかわからんでしょ。

青い空が映る水面、アイレベルは額の上の構図。
青い空なんだけど、少し紫がかっていて、雲がピンク。現実はこんな色じゃないのであります。
これで完成なのかしら?

これは今回の展覧会のタイトル画になってるやつかな?
晩年になってくると、筆致のざっくり感が増していたような気がします。
キャンバスも白みたい。

傾きくらい直せや!って感じですが、ブログに時間かけられないのでご了承。。。

上の絵のはじっこ、ぐっちゃぐちゃですよ。
これでそう見えるから。

いろんな色のトーンがあるのもモネの魅力。
時刻や目線に応じて、屋外写生だからこそ捉えられる印象ですよね。
いいなぁ、、、

写真撮れるエリアの絵では一番これが好きかも。色も構図もパーフェクト

これが上記の拡大部分。
アイフォンの勝手に色変えのせいで全然違う色になってしまったけど。
他の人もいるから絵の前で粘って色調整できないのよね。
モネ展その他
学芸員さんによる解説文もすべて目を通しました。
一番印象に残ったのが(メモしなかったのでうろ覚えです)
「(大戦などの影響で)人々が苦しんでいる中、自分が葉っぱ一枚の表現にこだわるのが申し訳ないけれど、それしか自分が苦しみから逃れられる術がない」
というような一節。
私もまさにそういう感じで絵を描いてるから(百億万分の一のレベルの違いだけど)わかるなーって。
もう今も社会とか戦争とか自分の病気とかそういうの、考えると気が滅入るだけだから、絵さえ描いてるときがその考えから脱出できる時間なのよね。
あと、展示の最後に絵を描くモネの姿の動画も見れます。昔なので白黒なのが残念だけど、パレット使いとか貴重。
なんかまぁ、、モネ様は生きてるときからすでに巨匠で、邸宅に自分の好きなお庭も作れて、巨大なキャンバスに絵の具惜しみなく使えて、、、
率直にいいなぁ、、と思った。
いや、もちろんご苦労あっただろうし、100年後の今のほうが100倍便利で恵まれてると思うけど
若年から絵の道を進んで、死ぬまでそれを貫けるって、うらやましい。
選択肢が多すぎる現代、「苦労しない道」を選んできた結果がこれだもんな、自分に言ってます、
コレクション展
モネ展のチケットに、コレクション展・常設展のチケットもついてきたのでついでに観覧。
ちょっと順路がわかりづらかったからどこから見るか聞いてしまった。
現代美術の作品がいくつか、、私は現代美術はわからん・・・・というか正直あまり理解したくない(知り合いに何人も作家がいます)私のジャンル外です。
それでも抽象画とかはまだ、、いいと思うのもあるけど。
インスタレーション的なものは正直恐怖を感じます。
今回見た展示の中で、スマホをたくさん使ってUFOをつくり、キーキー不快な音を発する作品と、謎な映像とゴルフクラブとかをあしらった作品があって。
その展示室、そのときは私らしかいなくて超・超不気味でした。
監視の学芸員さんが一人座ってたんだけど、私だったら気持ちがヤバくなりそうです笑
作家さんには申し訳ない。
とにかく謎・謎
社会的なメッセージ(陰謀論的な)を流すネオン掲示板とか
赤青黄色の鏡の部屋とか
精神的にキツい感じ、昔学芸員になりたかったけど、やっぱ私に美術館員は無理ですね
観覧終えて
ちょっと疲れてしまったので常設展?の髙橋節郎展は見ないで帰りました。
ウチの財政では二人で4600円はかなり高いですが、めったに見れるものでもないのでしょうがない。価値はありました。
で、美術館の館内から出たところが、めちゃくちゃまたカッコイイ。

屋内展示にあった赤青黄色の鏡が外にもあしらわれていて、雨に塗れた地面にも反映して素敵。(玄関に傘わすれて取りに戻った、閉館ギリセーフ)
ザ・オシャレ建築!って感じです笑(語彙ないなこれでよく評論家になろうとしたな笑)
周りがほぼ山ばっかりで、背の高いビルとかがないので景観も素晴らしい。
これが田舎のいいところですね。
またなんかイイ展示あったら見に行きたいと思います。
エゴン・シーレやクリムトあるらしいから。。
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